複数の画面を同時に映写するマルチ映像は、博覧会や展示会などの映像表現として開発され発展してきましたが、実用の世界では古くから監視システムなどに使われ、教育の分野でも授業の分析研究に使われてきました。画面の数は目的によって異なりますが、私が昨年から参加している研究チームでは、理科の授業記録を2画面合成で作成しています。左上は教師の活動を中心に撮影した映像、右下は生徒の1グループの活動を捉えた据え置きカメラの映像。この方法で、授業の展開、教師の一斉指導、個別指導、生徒のグループ活動と一人一人の学習、それら相互の関係などを詳細に分析することが出来ます。