1分画自画像

 今から54年前、10才、小学4年のときに学校で1分画というのを描いた。クラスのみんなが名刺大の紙に自画像を1分で描く。クラスの人数分(50数枚)描きお互いに交換してアルバムを作った。
 そのアルバムが見つかったので、今度のクラス会でみんなの写真を撮り10才の自画像と現在の写真を並べてまたアルバムをつくったら楽しいだろうと思う。いや、学校の思い出は必ずしもいい思い出ばかりとは限らないから、いやだと思う人もいるかもしれないが…。
 僕の自画像はジャンパーを着ている。ジャンパーは前がチャックで風を通さないので、とても温かかった。髪の毛がハリネズミのように立っているのは、毛がこわくていつもぼさぼさだったからで、それが自分の特徴だと意識して描いたのだろう。写真と絵の役割の違いが分かるような気がする。